『食を通じた人づくり』
岩本 留里子
ビジネスフードアドバイザー
■経歴:
大手ファストフード企業に7年間勤務、店長・スーパーバイザー、サービスマネージャーを経験。
その後、飲食業界で、業態開発、人材育成・接客指導、商品開発などフィールドを広げる。
飲食業界での現場の経験は15年間に及ぶ。
現在は飲食分野を得意とした経営コンサルタント・接客研修・店長教育・メニューアドバイザーとして活躍するほか、
幼児・小学生を対象にした食育レッスン「しょく感教室」を開催。
経営専門誌の「飲食店経営」(商業界)などに執筆。
株式会社ジャパン・フードコーディネーター・スクールにて講師を務める。
→ホームページは
こちら。
■専門分野:
ヒットメニューを思いつくコツ
何事においても、一つの成果を生み出すためのコツ(秘話)というものがあります。
コツを知るためには、過去に成功した商品・サービスを分析し、
それらに共通している要素を見つけ出す事が大事です。
おいしい料理の定義は、
@なじみのある味 → 保証要素といい、味・質・効能・安全安心などを言います。
A飽きない味 → 継続要素といい、普遍的・リピート等と言います。
B斬新的な味 → 利用動機要素といい、独自的・個性・存在感などを言います。
@とAは定番商品、Bは目立つ商品とされ、これらを組み合わせることで、ヒット商品が産まれます。
■開発事例@ : ヒット商品 = 定番商品 × 目立つ商品
某メーカーが「○○ラー油」発売をきっかけに、“次々とメーカー販売していき、
飲食店でも販売しているお店がありました。
ラー油を食べると言うこの組み合わせがヒット商品になりました。
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商品提供:株式会社ダルマフーズ
商品名:頑固おやじのぶっかけラー油
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■開発事例A : ヒット商品 = 定番商品 × 定番商品
生(レア)クッキー、生カステラなど生シリーズがヒットしました。
生クッキーは、熟成させた生地が、まるでアイスクリームをそのままクッキー生地にしたような味で、
これからヒットしそうな商品です。
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商品提供:コーキーズインターナショナル株式会社
商品名:クリーミーホワイトチャンク・マカチョコチャンク他
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■開発事例B : ヒット商品 = 和風定番商品 × 洋風定番商品
バーニャカウダは、最近では定番になるくらいのメニューアイテムですが、
アンチョビの代わりにお味噌を使ったメニューが、味噌味のバーニャカウダです。
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商品提供:仙台味噌 川熊
商品名:味味噌のバーニャカウダ
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3つの事例からも言えるように、すでにある商品に何かを加える(アレンジ)することでヒット商品が産まれます。
他店舗に行った時などに、どんな組み合わせなのかを考えてみると、自店のメニューのアイディアに取り入れられます。
飲食店に限らず、コンビニエンスやデパ地下などでもいろんなヒントが転がっています。