コラム        『飲食店繁盛のヒケツ』

島津 好孝
島津 好孝
株式会社LINK&VALUE
代表者

■経歴:
1994年に東京農業大学を卒業後、大手外食チェーン店に入社し、店長、マネージャーを経験。 2004年に船井総合研究所に入社して、飲食業・ホテル業を中心にコンサルティング活動を実施。 2007年、株式会社LINK&VALUEを設立し、代表者に就任。
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■専門分野:
コンセプト設計 メニュー開発 店舗施工 販売促進 教育

酒を売る


やはり原点を大事にしていればお客は離れません。

例えば居酒屋さん。
飲み放題や宴会プランの値下げで集客していると、いずれどこかで破綻します。 値下げのインパクトは、低価格店が近隣に出店されるだけで無くなりますし、 新鮮さを保つためには更なる値下げを繰り返さないといけません。

本来は酒が好きなお客様に食事を楽しんでもらううのが居酒屋業態の本質です。 だからこそ、酒を中心にお客様のファンを作ることが一番大切です。 例えば、定期的に日本酒好きなお客様が飛びつくようなイベントをするとか 同様に焼酎、ワイン、カクテル、ビールでも良いと思います。

特に若い世代は酒を飲まなく(飲めなく)なってきていますが、 お店の収益に貢献してくれるお客様はお酒をよく飲むお客様です。 つまり店で程良く酔っ払ってくれる客です。 こういう酔っ払うのが好きなお客様を、お店の会員として確保すること、 そして手厚く対応することが大事です。

こういう活動は手間と時間がかかります。 やり始めてすぐに数字としての成果はでないと思います。 でも、店の戦略として続けていくことで会員を着実に増やす。 そして一定の会員に達したら、毎月酒好きの集まりを開催していく。 ここで初めて売上として結果が出てくるのです。

宴会受注は団体客確保の戦略として非常に大切です。 ただ、個人客確保の戦略はどこも曖昧です。 酒という切り口で改めて個人客にアプローチしてみたらどうでしょうか。 ぜひ、長期的な販促戦略として計画、実行してみてください。 居酒屋にとって、のんべえは信者客なのです。


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