コラム        『飲食店繁盛のヒケツ』

島津 好孝
島津 好孝
株式会社LINK&VALUE
代表者

■経歴:
1994年に東京農業大学を卒業後、大手外食チェーン店に入社し、店長、マネージャーを経験。 2004年に船井総合研究所に入社して、飲食業・ホテル業を中心にコンサルティング活動を実施。 2007年、株式会社LINK&VALUEを設立し、代表者に就任。
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■専門分野:
コンセプト設計 メニュー開発 店舗施工 販売促進 教育

コストをかけずに集客に取り組むには


「いかにコストをかけずに集客するか」ということは商売されている方々の共通の悩みです。 今回は飲食店で取り組むべき、コストをかけない集客を考えてみたいと思います。

1 店頭の見直しをしてみる
店前の通行客は全て見込み客です。 あなたの店に入店しない客は、あなたの店が嫌いなのではなく「気にならない」「機会がない」だけです。 そのためにも、常に店頭掲示のポスター、メニュー看板などに変化をつけていくことが大切です。 最初の1歩は、何か変わったと変化に気づいてもらうことから始めると良いでしょう。

2 ネットでの情報発信力を強化する
TWITTERやフェイスブック、ブログ、ホームページ、メルマガでの更新ポリシーを決めましょう。 アカウントを取得しても、放置しているお店になっていないでしょうか。 スマートフォンの普及率上昇に伴い、過去よりもネット経由の集客効果は高くなっています。 今一度、店舗の情報発信ツールの運用方法を見直したほうが良いでしょう。

3 呼び込みツールを持って呼び込みしよう
呼び込みは心が折れることが多いですが、呼び込みを行うことで新しいご縁を作る気持ちで行うことです。 大切なのは興味を持ってくれたお客様に、どんなお店なのか上手に伝えるツールを持つことです。 「何屋なのか」「どんな外観なのか」「どんな内装、雰囲気なのか」「どんな予算帯なのか」 こういう事が、ビジュアルでお伝えできるツールを持っていると非常に成功率が上がります。 しかし呼び込みをしたがらない店主や料理長もいます。 呼び込みを行うことで「暇な店」と思われるのが嫌なのかもしれません。 そんな時こそ逆転の発想で「今ならお客が少ないので貸切のようにくつろげます」とアピールすれば、 お客にとってはメリットに感じ、来店していただけるでしょう。

4 自店に見合った集客商品を開発しよう
例えば大箱チェーンの居酒屋さんでは、安い生ビールをウリにしたりしますが、 小さなお店では、力相応で圧倒的な価値を持つ商品が必要不可欠です。 そのような集客商品を開発し、時流に合わせて磨きあげることがお客の支持を集めます。

5 常連様を育てよう
勝手に育つ常連客もいれば、手入れしなければ枯れてしまう客もいます。 最初の第1歩は、お客を認知することです。 2回目、3回目に見た顔を覚えておき、「いつもご来店ありがとうございます」の一言がスタートです。 お客自信にお店の常連様と認識して頂ければ、 「忘れられないうちにもう1回行ってみよう」と感じていただけるのです。

6 写真でお店の印象を残してもらう
日本のソーシャルメディア利用人口は、推計で5000万人と言われています。 飲食店でも携帯で写真を撮影してUPしている風景を良く見ます。 そこで、店内で写真を撮影している光景を見つけたら、「よろしければ、お撮りしましょうか?」と声かけをします。 特に、女性グループ客であれば喜んでくれることが多いと思います。 そうすることで、お店での食事風景が拡散されるとともに印象にも残りやすいのです。


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