コラム        『飲食店繁盛のヒケツ』

島津 好孝
島津 好孝
株式会社LINK&VALUE
代表者

■経歴:
1994年に東京農業大学を卒業後、大手外食チェーン店に入社し、店長、マネージャーを経験。 2004年に船井総合研究所に入社して、飲食業・ホテル業を中心にコンサルティング活動を実施。 2007年、株式会社LINK&VALUEを設立し、代表者に就任。
→ホームページはこちら

■専門分野:
コンセプト設計 メニュー開発 店舗施工 販売促進 教育

新人の即戦力トレーニング


ここ2〜3年、山ガールという言葉を耳にするようになり、山登りがブームになってきていますが、 実はお店の運営も山登りとよく似た共通点があります。 山登りといっても、世界最高峰クラスの険しい山であれば、チームやガイド、専門の装備も必要になってきます。 中でもメンバーの熟練度は最も重要で、 チームメンバーで最も未熟なメンバーのレベルがチームの実力と判断されてしまいます。 それは、必然的に熟練度の高いメンバーが熟練度の低いメンバーのフォローをしなければならず、 トラブルに見舞われた際のリスクが大きくなるからです。 店舗運営においても、同様のことが言えます。 一人の新人のミス、応対が、時にはお店全体の評価に影響する場合が多いのです。 だからこそ、新人の即戦力化というのが経費面やサービス面からも非常に大切なのです。 今回は新人の即戦力化をするための基本的なトレーニング手法についてご説明します。

1 全ては挨拶とアピアランスから始まる
ホールでも厨房でも、良い仕事をするためには良いコミュニケーションが必要です。 良いコミュニケーションになくてはならないのが明るい挨拶と身だしなみです。 第一印象の良い清潔な服装、身だしなみ、あるべき制服の着用をしてもらいます。

2 即戦力化の為に効率的な教え方とは
トレーニングの6Stepを実践しましょう。

■ Step.1 作業のマインド説明
これから教える作業の意味、そこで必要なマインドを説明します。

■ Step.2 OFF・J・T
作業について口頭で流れ、やり方を説明します。

■ Step.3 実際にやってみせる
説明した作業を実際にやってみせます。

■ Step.4 やらせてみる
実際に説明したことをやらせてみます。

■ Step.5 評価と修正
できていれば、褒める、間違っていれば修正をします。 この時に4点のポイントを説明します。
・理想像
・やらなくてはいけないこと
・できればやって欲しくないこと
・やってはいけないこと
トレーナーとなる方は、上記4つの視点で作業や仕事を理解しておく必要があります。

■ Step.6 自立させる
指示を出さなくても自ら責任を理解して仕事を進めてもらうようにします。 具体的には、「あなたならどうする?」と質問を繰り返してさらなるスキルUPを目指してもらいます。

個々のスキルUPの底上げこそが、お店のブランド力を高める正攻法です。 働いている我々自信が、「自分のブランド力を向上させる=お店のブランド力向上」という考えで、 日々の業務に取り組んでいただければと思います。



▲ページトップへ